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事業概要


データヘルス・リビングラボ
 食品産業は、静岡県の主要産業の中で第3位、15%の生産額を占めるとともに、裾野が広く、地域経済への波及も大きいとされています。しかしながら、今後予測される人口減少に伴う国内市場規模の縮小や、長寿社会に対応する製品やビジネスモデルの開発などの課題があり、産業全体として市場の求めに応じられる個別対応・高付加価値型産業へ飛躍することが求められています。
こうしたなか、静岡県立大学では、地域、介護施設、健康経営企業等の協力を得て、地域住民の健康づくりのフィールドとして、かつ、食事や食品が健康状態に及ぼす影響に関するエビデンスを日常的な活動の中で収集するプラットフォームとして、データヘルス・リビングラボの構築をめざします。そのため、静岡市において「健康長寿のまちづくり」の拠点である静岡市地域福祉共生センター「みなくる」内に、活動拠点となる「リビングラボ静岡」を立ち上げました。
 「リビングラボ静岡」では、地域住民などとの共創の理念のもと、ひとり一人の健康増進・介護予防を支援することを目的とし、地域住民を対象として、ウェアラブル機器の装着によって「健康の見える化」を実感していただくリビングラボプロジェクトへの参加者を募集するとともに、「健康な食事」の体験と介護予防運動プログラムの併用効果により健康活動への意識向上を促すパイロット事業を実施しました。
このように、データヘルス・リビングラボにおいては、企業が健康な食事の構成要素として消費者に提供すべき食品の機能・食味・食感などの多様な嗜好調査の成果や、バイタルデータや行動データなどのエビデンスを、商品・サービスの開発や改良に活用することで、食品産業が内包する課題の解決につなげ、食品産業が静岡県経済の成長を安定的・継続的に牽引する産業になるよう、支援に努めます。
 健康の見える化や健康食の開発を通じて、個人の食・健康に関する嗜好や価値観などを把握し、その情報を活用して、住民との共創により新たな製品づくりを進めることのできる仕組みづくりに取り組みます。また、レストラン、介護施設、社員食堂などの特定施設等との連携を深め、消費喚起による需要創造、製品開発、販路開拓を連動させ、「健康」をテーマとした食品産業の高付加価値化の促進とそれを継続的に支援する拠点の形成をめざします。